Detective Buddy


 凶悪犯罪がはびこる現代東京。警察だけでなく、探偵も問題解決のために奔走するはずだが、主人公・喜多川真悟が持ち前の正義感で立ち上げた探偵事務所、「喜多川探偵事務所」にはちょっとした仕事の依頼しかない状態で、いつか探偵事務所として大きくはしたい真悟だったが、彼の長所と言ったら、我流の格闘術(カンフーをアレンジしたもの)だけだった。もちろんそんなところに依頼はなかなか来ず、日々極貧状態で人も雇えず、家賃を払ったら最後、いいものにもありつけない、そんな日々を過ごしていた。
そんなある日、喜多川探偵事務所に来訪者が訪れる。その人物は足が不自由な人間で、車いすに乗っている女の子だった。依頼内容もない様子だったため、真悟はその女の子を安全面も考え追い返そうとする。しかし、少女はちょうどテーブルの上に置かれた三枚の写真からある場所を地図上で指し示す。するとそこに真悟の依頼人の探し物が発見された。真悟が三日かけて手掛かりをようやく見つけたのにもかかわらず、その少女はわずか数瞬で場所を特定できたのだ。
正体不明の少女……大宅一二三はサヴァン症候群で、かつて警察も手を焼いていた難事件の捜査に協力し、同じように数瞬で事件を解決した、巷でもかなり有名な少女だった。その少女の話を聞きつけた人々は、こぞって喜多川探偵事務所に依頼を寄せるようになった。
そんなある日、喜多川探偵事務所に匿名で依頼が届き、それを解決するために真悟は一二三と一時的な協力関係を結ぶ。しかしその依頼内容は、一二三の力を用いたとしても苦戦した。真悟は一二三をサポートするものの、全くではないが進展がなかった。その事件を追っていたある日、一二三が何者かにさらわれてしまった。主人公は、残された手掛かりをもとに、何とか居場所を特定する。そこには犯罪組織が一二三を監禁しており、真悟に対し「これ以上この事件にかかわらないんだったら一億やる、手を引かないとお前らを殺す」と脅しをかけた。
実は、一二三はかつて起こったある大事件の重要参考人。裏社会の手配書(ビンゴ・ブック)で一億の根をかけられている少女で、マフィアやヤクザ等が、彼女を血眼になって探していた。
しかし真悟は、一二三を放っておけずに犯罪組織を自慢の我流の格闘術で全員倒してしまう。犯罪組織を警察に引き渡した後、一二三が「何で会ったばかりの私を助けるの」と問うと、真悟は「困っている人を助けずにはいられなかったから」と答えた。真悟は一二三を自身で匿うことを決意する。真悟と一二三の二人が、東京の中でも一二を争うほどの名探偵コンビとなるのは、まだ先の話。