麗しの君


 一に戦争。二に戦争。三、四が論争で、五に戦争。
 これが自他ともに認める戦闘狂。我が竹馬の友の好みだよ。

 やあ、子猫ちゃん。僕だよ。麗しの生徒会長、彼の人の幼馴染にして生徒会事務の僕だよ。ん? 結局名前はなんていうのかって? 僕のことは『僕』と呼んでくれ給え。そうせかせかとするものではない。かわいい顔が台無しだよ。

 大体僕は納得がいっていないんだ。僕の方がいい男なのにといつも思ってる。君たちのこともあいつより楽しませることができると思うよ。あいつは自分の興味のある事しか楽しめないつまらない男だからね。まァ、あの顔は美しいね。あいつに顔面偏差値で勝てる奴なんてそうそうお目にかかれないからね。昔はよく現代に舞い降りた天使なんて言われていたよ。幼少期のあいつは今とは打って変わってニコニコしていてね。それはそれはかわいい子供だったよ。君も同じくらいかわいいね。お世辞じゃないよ。

聞きたいことはもう終わりかい。まだある? あぁそう。いいや、かわいらしい君たちとはいつまでも会話を続けていたいな。それで聞きたいことは?

……好きなものは戦争だよ。他は論争。その他は長年一緒にいるけどよくわからないなぁ。あとは甘いもの。舌は確かだからね、下手に手作りはもっていかない方がいいんじゃないかな。下手な店でも駄目だよ。最近お気に入りのお店があるらしくてね、そこ以外のやつはあまり食が進んでいないかな。後はどうだい。あいつの事はもういいだろう。僕の話なんて興味無いかい。え、好きな食べ物? んん~、そうだなぁ。かわいい女の子が作ってくれたものだったらなんでも好きだよ。特に君みたいな子のはね。……ふふ、どう? 今度の日曜日だけど暇? よかったら遊びにでも「おおい、○○○○!! お茶会始まるぞ!! 早く作った菓子を持ってこい!! お前の菓子が無いと始まらないぞ!!」……ごめんね。呼ばれちゃった。ん? あいつのお気に入りのお菓子の事? そうだよ、僕が作っているよ。残念だけどあいつの事は諦めてね。今の僕のポジションはあいつの好きな戦争を勝ち抜いて勝ち抜いて、やっと手に入れたポジションなんだから。………ひどい男? ふふ、今頃気づいたのかい? あいつの顔に魅了されて近づかない方がいいよ。僕みたいな人間があと十名弱ほどいるからね。じゃあね。帰り道には気を付けて。