WEBデザイナー

Graduate

Kさん

クリエイティブデザイン科卒

社会人インタビュー
写真:Kさん 社会人インタビュー

進学、そして社会人としてのキャリア

インタビュアーA:
それでは、ここに至るまでのKさんの経歴を詳しく伺っていきたいと思います。まずは高校時代から振り返っていただけますか?
Kさん:
高校は仙台西高校に通っていました。そこを卒業して、東北学院大学に進学しました。
インタビュアーA:
学院では何学部を専攻されたんですか?
Kさん:
経済学部です。実を言うと、そこまで深い理由はなかったんです(笑)。当時、指定校推薦の枠が残っていたのが経済学科でした。教養学部の人間心理などにも興味はありましたが、まずは「大学に入ろう」という目的が先で、枠がある学科を堅実にとったという形です。それでも、入学したからにはきちんと勉強して卒業しましたよ。
インタビュアーA:
まずは「大卒」という資格を確実に、と考えられたんですね。卒業後はどちらへ?
Kさん:
地元の金融機関に入社しました。約2年半ほど勤めました。一通りの仕事を覚えた段階で、これからの人生を考え始めました。

学び直しの決意と、ニチデとの出会い

写真:Kさん 社会人インタビュー
インタビュアーA:
安定した立場を捨てて、ニチデへ進まれたわけですが、いわゆる「社会人入学」ですよね。
Kさん:
そうです。2年半働いた次の年から入学しました。
インタビュアーB:
10代の現役高校生たちとテンションを合わせるのは、正直大変ではなかったですか?
Kさん:
それが、意外とみんな落ち着いていて、大人な対応で接してくれたんです(笑)。私の時のクラスメイトは穏やかな子が多かったのかもしれません。
インタビュアーA:
Kさんがオープンキャンパスに来られた際、お姉さまとご一緒だったのをよく覚えています。
Kさん:
えっ、そんな前のことを!ありがとうございます。当時、一人で高校生の中に飛び込むのがどうしても不安で、付き添ってもらいました。歳が離れているというだけでギャップを感じていたので、姉がいてくれて本当に心強かったです。
インタビュアーB:
なぜ、安定した会社員を辞めてまで、デザインの「学び直し」をしようと思ったのですか?
Kさん:
会社に入って約2年半、日々の仕事にはすっかり慣れていました。できることも増え、社会人としての基礎も身についたと思います。ただ、ふとした瞬間に「私はこの先も、ずっとこの仕事を続けていくのだろうか」「自分の将来は、今のこの延長線上にあるのだろうか」という、言いようのない漠然とした不安に襲われるようになったんです。
インタビュアーB:
「延長線上の人生」が見えてしまったことで、逆に危機感を覚えたのですね。
Kさん:
これまでの人生を振り返ると、大学進学も就職も、基本的には社会の波に飲まれながら、「大卒の方が生涯年収が高いから」「安定しているから」という経済的な理由で選んできました。でも、実社会で働いてみて初めて、自分が心から望んでいるのは「安定」の継続ではないのではないか、と気づき始めたんです。
インタビュアーB:
そこで、高校時代に一度「蓋をした」デザインへの想いが再燃した、と。
Kさん:
はい。もともと高校生の頃、本気でデザインの道に進もうと専門学校の見学までしていました。でも当時は現実に負けて、デザインへの興味を心の奥底に封じ込めて大学に進学したんです。それが、社会人として働く中でデザインに触れる機会があり、当時のワクワクした気持ちが鮮明に蘇ってきました。「やはりデザイナーになりたい」という想いが、もう抑えられないほど溢れ出してきたんです。
インタビュアーB:
迷いから「決断」に変わるまで、何か決定的なきっかけはあったのですか?
Kさん:
約2年間、挑戦し続けていた資格試験があったのですが、それに合格したことが大きな転機になりました。その結果が出た瞬間、「この先、どんなことでもうまくいく気がする」という、根拠のない不思議な自信が湧いてきたんです。それから半年間、辞めるべきか悩み続けましたが、最終的には、自分の意志で決めました。

「半年では足りない」現役デザイナーの言葉で決めた学び直しの覚悟

インタビュアーA:
学校選びについて伺わせてください。大学での学び直しや独学、オンラインスクールなど、様々な選択肢がある中で、なぜ最終的に「専門学校」という道を選んだのでしょうか。
Kさん:
最初はオンラインスクールに入ろうと考えていたんです。ただ、美大を卒業して現役で働いているデザイナーの友人に相談したところ、「デザインを学ぶのに半年では到底足りない。仕事にしたいなら、せめて専門学校に入ったほうが良い」とアドバイスをもらったんです。プロとして第一線で活躍している友人の言葉だったので、それならしっかりと時間をかけて学ぼうと、専門学校への進学を決めました。
インタビュアーA:
その中でも、他に検討したデザイン学校などはありましたか?
Kさん:
オープンキャンパスにはいくつか行きました。ただ、他の学校は当時の私にはカリキュラムが少しフワッとしているように感じられてしまって。それに対してニチデは、カリキュラムが非常にしっかりしていましたし、何より就職サポートが手堅い印象がありました。
インタビュアーB:
ニチデは基礎を徹底的に叩き込む校風がありますからね。
Kさん:
一度社会人を経験していると、2年という限られた時間の中で「最短で、かつ本格的に学びたい」という欲求がどうしても強くなります。だからこそ、ニチデの妥協のないしっかりとした方針は、私にとって大きな安心感に繋がりました。

専門学校での生活と、戦略的キャリア転換

写真:Kさん 社会人インタビュー
インタビュアーA:
Kさんの代は、社会人入学の仲間は他にもいたんですか?
Kさん:
はい。たまたま社会人入学の人が多く、既卒の仲間たちが何人かいたので心強かったし、楽しかったです。卒業した今でも、連絡を取り合っている仲間がいますよ。
インタビュアーA:
そもそも、昔から絵を描くのは得意だったんですか?
Kさん:
いえ、全然描けません!イラレのパスなんて最初は全く触れませんでした。だからこそ、純粋に「デザイン」という仕組みそのものに惹かれたんだと思います。自分の感性で形にできるものが、私にとってはイラストではなくデザインでした。
インタビュアーA:
大学と専門学校、両方を卒業してみて、一番大きな違いはどこにあると感じましたか?
Kさん:
すべてですね(笑)。大学は「個人の責任」がすべてです。授業選びも出席も自分次第で、クラスというまとまりもほとんどありません。一方、専門学校は講師の先生と学生の距離が非常に近くて驚きました。親身さが全く違いますね。
インタビュアーA:
特に恩師と呼べる先生はどなたですか?
Kさん:
武田先生です。私はグラフィックデザイン科でしたが、卒業制作で「Webデザインをやりたい」という前代未聞の相談をしました。当時は科が分かれていたので、グラフィックの学生がWebをやるのはめずらしいことだったんです。武田先生は「俺はWebの専門じゃないけどいい?」と言いながらも、最後まで相談に乗ってくださいました。
インタビュアーA:
なぜ、あえて畑違いのWebを卒業制作に選んだのですか?
Kさん:
その時期にはすでに「Webデザインの仕事に就きたい」と決めていたからです。理由は現実的で、グラフィックデザイナーよりもWebデザイナーの方が求人数が多く、就職の確率が高いと感じたからです。自分で学費を貯めて入学しましたから、「絶対に就職する」ことは譲れない目標でした。

精神的な変化と、学び直しの価値

インタビュアーB:
学校生活の2年間を振り返って、自分の中で一番変わったと思うところは?
Kさん:
技術的には、パスも触れなかった自分がデザインを形にできるようになったことですが、精神的なゆとりが大きかったかもしれません。一度社会に出て働いていたので、専門学校での生活は「二度目の春」のように楽園に感じられたんです(笑)。当時は責任感の重い仕事から解放されて、純粋に「学ぶこと」だけに没頭できることが何よりの贅沢でした。課題は大変ですが、帰りも早いし、何より夏休みや冬休みがある。最高に充実した2年間でした。
インタビュアーA:
アルバイトもデザイン関係のことをされていたとか?
Kさん:
はい。学校の紹介で、制作会社でひたすら写真の切り抜き(パス抜き)をやっていました。学校の制度やネットワークをフル活用させてもらいましたね。

未来へのメッセージ「やらぬ後悔よりやる後悔」

インタビュアーB:
アンケートの「過去の自分に声をかけるなら?」という質問に、そう書かれていますね。
Kさん:
はい、本気でそう思っています。会社を辞めて学校に入ると決めるまで半年間悩みましたが、最後は自分の覚悟で決めました。社会人の既卒入学は生活費の問題もありますし、周囲に同じ境遇の人がいない孤独な戦いです。
インタビュアーB:
ご家族の反対はなかったのですか?
Kさん:
自分で貯めたボーナスをすべて注ぎ込んで学費を払ったので、親には辞めた後に事後報告しました(笑)。「自分のお金で行くんだから、文句は言わせない」という覚悟でした。
インタビュアーA:
最後に、かつてのKさんのように進学を迷っている社会人の既卒の方へ、力強いメッセージをお願いします。
Kさん:
世の中にはたくさんの学び場が増えていますが、本気でクリエイティブを仕事にしたいなら、まずは土台を作る時間を大切にしてほしいです。ニチデのように基礎からじっくり積み上げられる場所で、自分に投資する覚悟を持つことが、結局は一番の近道になる気がします。強い想いを持って飛び込めば、業界は温かく迎えてくれます。「やらぬ後悔」より、挑戦する喜びをぜひ選んでください。
インタビュアーA:
Kさんの物語、多くの社会人の励みになると思います。本日は本当にありがとうございました!
Kさん:
こちらこそ、ありがとうございました!